目次へ 前ページへ 次ページへ


第2 調査結果の概要

2 行政対応の問題点や疑問点等について

(8) 調査・審議等を踏まえての疑問点

本委員会における執行部の説明や答弁内容には疑問や食い違い、不自然に感じること、信じがたいことなどが余りにも多い。
以下、これらの点を指摘する。
ア 県の行政対応ミスの最大の原因が元県幹部に対する過度の信頼であるとの説明。
イ 本件の異常な借金に対する県の認識及び対応方針が、個人的借入れであり、元幹部が返せるというから「まずは返させること」であったという説明。
ウ 巨額の金を無担保で借り、知人の企業経営者に又貸しているとの元県幹部の説明を信じたこと。
エ 高知商銀から9回にわたり違法に巨額の融資を受けていることや、その借り入れ理由の矛盾、返済が全くされていないこと等を承知していながら、懲戒処分の対象になるとの認識が全くなかったこと。
オ 新旧副知事の事務引継の食い違い。
カ 商工労働部の違法性の認識が人事課長や副知事、さらには知事にも伝わらなかったこと。
キ 執行部の内部資料に関する説明。