こうち県議会だよりのマーク 第55号 もくじ
吉田茂元内閣総理大臣銅像移設式典   9月定例会トピックス   9月定例会本会議の質問から   9月定例会審議の結果   9月定例会予算委員会の質問から   9月定例会常任委員会委員長報告要旨   常任委員会の動き   特別委員会の動き   中国四国九県議会正副議長会議開催   東海・東南海・南海地震による超広域災害への備えを強力に進める9県議会議長会議   全国都道府県議会議長会自治功労者表彰   お知らせ   年末年始のごあいさつについて
 

9月定例会本会議の質問から

 
質問者(質問順)
9月25日
浜田 英宏
岡本 和也
黒岩 正好
9月26日
大石 宗
横山 浩一
依光 晃一郎
9月27日
坂本 孝幸
弘田 兼一
森田 英二


 
  9月27日
 
消費増税法成立の影響を聞く!

坂本議員写真


坂本 孝幸議員


(自由民主党)
   消費増税法の成立によって、 人口減や雇用問題を抱える本 県経済へどのような影響を及ぼ すことになるのか。

 知事 国民の将来に対する 不安や閉塞感が、景気や消費の低 迷の背景であることを考えれば、 今回の改革は中長期的には、経済 にプラスに働く側面もある。他方、 経済活動や国民生活に与えるマイ ナスの影響への配慮が欠かせないこ とは言うまでもない。今後、税制上 の措置など検討すべき課題が残っ ている。本県としても、県経済や県 民生活への影響が極力生じること のないよう取組を進めていきたい。

 本県の新規就農対策は、就 労後の支援が弱いとの声があ る。新規就農者の収入安定策と 支援策をどのように考えている のか。

 農業振興部長 本年度から、 国の制度として、青年就農給付金 制度が開始されたので、有効活用 を図りたい。新規就農者には、篤農 家の
  技術の習得や、関係機関の連 携による経営改善への支援、ハウス 整備に関する事業の拡充にも取り 組み、初期投資の負担軽減を図っ ている。こうした各種制度は、現場 のニーズに応じ、順次改善し、より 効果的な支援に努めていく。

 自立生活が可能な障害者 が、グループホームや市営住宅 を利用して生活を行いたいとい うケースへの支援について聞く。

 地域福祉部長 第3期高知 県障害福祉計画における整備目 標達成に向け、新築のグループホー ム等を整備するとともに、基金を 活用して、事業者がアパート等を借 り上げてグループホーム等を実施 する際の改修や借り上げる際の敷 金等の経費を助成するなど、積極 的な支援に取り組んでいる。さらに、 地域生活への移行や24時間体制で の支援を担当する人材を育成す る専門研修を充実する。




知事のジオパーク支援の思いを聞く!

弘田議員写真


弘田 兼一議員


(自由民主党)
   世界ジオパーク認定から 1年たったが、ジオパークに対 する熱い支援の思いは、変わり がないか。

 知事 県も可能な限りのP Rに努め、私自身も事あるごとに 室戸ジオパークの魅力をアピールす るよう努めた。この秋のエリアキャン ペーンでも、室戸ジオパークを前面 に押し出したプロモーション活動を 行っている。11月に室戸市で開催さ れる全国大会の成功に向けて、地 域の方とともに全力を挙げて取り 組んでいく。ジオパークに対する熱 い思いは、全く変わっていない。

 県内に多くあるカシ類な どの広葉樹の活用も含め、土佐 備長炭の生産力の向上を図り、 産業としての活性化に力を注 ぐべきだ。

 林業振興・環境部長 性能試 験において、温度などではウバメガシ と遜色のないカシ類を備長炭(白 炭)の原料とすることで、豊富な資
  源を確保し、産業としての更なる 広がりが可能となる。これまでの取 組に加えて、白炭製造に係るマニュ アル作成に取り組んでおり、地域が 主体となった地域アクションプラン による備長炭への取組を、ハード・ソ フトの両面で支援を行うことで、産 業としての活性化を図りたい。

 中山間地域生活支援総合 補助金は、まだまだニーズがあ ると思われる。この取扱いも含 め、来年度からの中山間に対す る支援をどのように考えている のか。

 中山間対策・運輸担当理事  地域の要望に応えていくためにも、 この補助事業は今後とも継続して いきたい。このほかに、移動手段の確 保や、農産物等の集出荷の仕組み づくりなどの支援がある。今後、中 山間対策を総合的かつ強力に進め ていくという観点に立ち、これらの 事業がより効果的なものになるよ うに、国の事業や制度を活用して 積極的に進めていきたい。




津波対策について聞く!

森田議員写真


森田 英二議員


(自由民主党)
   南海トラフ巨大地震で想 定されている人的被害の厳しい 状況の抜本的解決には高台移 転を真剣に考えないといけない。 最悪の津波の予想の場合には 県全体で何万人が津波浸水予 想区域の中に居住し、それは県 民の何%に当たるのか。

 危機管理部長 現時点では 詳細な数値は示せないが、沿岸 19市町村に問い合わせて、作業をし てもらった結果、県全体では約 33万人、県人口に占める割合は約 43%だ。

 今から高台の移転適地を 探して造成するのでは時間が かかり過ぎて高台への移転が間 に合わなくなるかもしれない。 高台移転を急いで実現するた めに、国の補助金で既に造成さ れている用地を転用することは できないか。

 知事 補助金の返還、様々な 手続などをクリアしなければいけ ないが、地域によっては、そうした用 地への移転を選択する場合も考え られ
  る。既造成用地の活用について は、市町村とも連携をしながら、そ のスキームを特別措置法へ盛り込 んでもらうことや、特区制度による 規制緩和などについて、検討が必要 になる。ハードルは高いが、メリットも 大きいので、よく検討したい。

 国土交通省が春野町の仁 ノ海岸で、堤防の補強工事を実 施しているが、堤防天端をもう 少し高くすれば、津波に対して もその効果は格段に上がると 思われる。津波対策を見据え、 高さの見直しも含めた堤防補 強の考え方と今後の取組を聞 く。

 土木部長 学識経験者等で 構成する検討委員会の検討結果 を受けて、海岸堤防の補強対策を 盛り込んだ整備計画を本年度内 をめどに作成する。委員会での検 討結果が得られたら、必要に応じ、 堤防の高さの見直しも含む効果的 な対策を講じるよう、国土交通省 との連携を密にし、取り組んでいく。




 
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