こうち県議会だよりのマーク 第51号 もくじ
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9月定例会本会議の質問から

 
質問者
9月27日
桑名 龍吾
吉良 富彦
横山 浩一
9月28日
黒岩 正好
大石 宗
西内 隆純
9月29日
川井 喜久博
弘田 兼一
土森 正典


 
  9月28日
 
アレルギー疾患対策を明確に県の施策に位置付けるべきだ!

黒岩議員写真


黒岩 正好議員


(公明党)
   アレルギー疾患対策を明 確に県の施策に位置付けるべ きと考えるが、今後の取組に ついて聞く。

 健康政策部長 県では、ア レルギー疾患の自己管理に役立 つ情報の提供に努めてきたが、 対策は十分とは言えない。今後 は、県、市町村、医療機関など の関係機関が連携を図りながら 取組を進める。国の施策も踏ま え、本県の状況や課題を整理し て、情報提供・相談体制の確保 などの対策に取り組みながら、 アレルギー疾患を自己管理しや すいような環境整備に努めたい。

 土砂災害危険箇所内にあ る土砂災害対策未実施の災害 時要援護者関連施設は、早急 な対策が必要だが、今後の整 備方針を聞く。

 土木部長 平成22年度の調 査の結果、455の施設が危険 箇所に立地し、対策工事が実施 されているのは約4分の1と十
  分ではない。計画的な事業の推 進に向けて市町村と調整を行い、 地元の協力など事業実施の要件 が整った箇所から速やかな整備 に努める。

 自転車が関係した交通事 故や違反について、本県の現 状や特徴はどうなっているか。 また、違反行為を減少させる ため、どのように取り組んで いるのか。

 警察本部長 件数は平成15 年をピークに減少傾向だが、全 交通事故に占める割合は、わず かだが増加傾向にある。違反に は、無灯火運転や傘差し運転、 2人乗り、信号無視が多く、事 故原因は、安全不確認、動静不 注視、信号無視が多く、特徴は 全国的に同様の傾向だ。小中学 校での各種の交通安全教室など を開催し、報道機関の協力も得 て多くの県民の交通ルールとマ ナーの向上に努めるとともに、 交通安全教室の参加者に自転車 の危険性を認識してもらう取組 も行っている。




林業振興には抜本的な川下の再建策が必要ではないか!

大石議員写真


大石 宗議員


(民主党・
県民クラブ)
   林業振興に当たっては、 これまでの川下対策の取組を 進めながら、一歩進んで流通・ 営業機能を集約し、一元化ま で見据えた抜本的な川下の再 建策が必要ではないか。

 林業振興・環境部長 県外 の販路を伸ばしていくためには、 営業力や供給力を強化して積極 的な販路開拓や注文への迅速な 対応、商品力を高めることが必 要であり、今までの外商戦略を 更に進め、営業機能の集約化、 一元化が望まれる。業界が主体 的に取り組むことが必要だが、 県も機運づくりとともに、積極 的に支援していきたい。

 地震対策の見直しの中で、 県内の文化財を地震、津波か ら守っていく体制を整備し、 南海地震対策に明確に記載し てはどうか。

 知事 県を含め所有者や所 蔵施設が主体的に対策を講ずる ことが基本となるが、大規模震
  災を想定すると、県、市町村、 関係団体が相互に情報を共有し、 協力することが重要になるので、 積極的に情報提供を行いたい。 個人所有の文化財の寄託の増加 に備え、県立文化施設の収蔵機 能の充実を検討する必要もある。 文化財保護について南海地震対 策にも記載したい。

 近現代史の保存・研究に ついて、資料の収集・保存ま で含めた一刻も早い体制構築 が必要だと考えるが、所見を 聞く。

 知事 移民史や戦史の分野 などでは資料を引き継ぐことが 次第に困難になりつつあり、取 組はこれまで以上に急がなけれ ばならない状況だ。また、近現 代史の分野では、民間団体が独 自に資料の収集や研究に取り組 んでおり、今後保存や研究を進 める上では連携も重要だ。県立 施設では歴史民俗資料館がその 役割を担うので、体制面の検討 も深めながら、資料の収集保存 などの取組を充実させたい。




道徳教育について聞く!

西内議員写真


西内 隆純議員


(自由民主党)
   県教育振興基本計画の基本 的な教育理念を実効性のあるも のにしていくために、道徳を教 科として確立させ、教科の先生 を置いて道徳を手ほどきしてい ってはどうか。

 教育長 道徳は学校教育全 般を通して、その中で教育をす るのが基本になっている。本県 では、道徳教育への反発が長い 間続いてきて、実際はできてい ないのが実態だと思っている。 それではだめだということで、 3年計画で道徳教育の推進に取 り組んでいる。現在、拠点の学 校で道徳教育を先進的に実践を しており、そうしたものを広げ ていきたい。

 起業など、事業化にかかわ る公立大学による直接出資が可 能となるように働きかける必要 があるのではないか。また、特 区の申請も考えてはどうか。

 知事 国立大学法人に準じ た制度改正について、本年8月、 国に制度改正の要望を行った。 民間企業への出資を可能とする
  ことについては、必要性等につ いて他公立大学の設置者と協議 するとともに、県に関係する大 学と現行制度の中での工夫も含 めて検討をしたい。特区の申請 は、よく勉強してみたい。

 木質バイオマスによる発電 事業、コージェネレーションに 積極的に取り組んで行くのか。

 林業振興・環境部長 発電 事業は、住友大阪セメントでの 石炭への混焼以外に具体的な計 画はない。発電による排熱を動 力や温熱等に利用できる施設を 有している事業体であれば、発 電事業も成り立つ可能性がある。 さらに、本年8月に成立した、 いわゆる再生可能エネルギーの 買取り法の具体的内容によって は発電事業の可能性が高まるこ とも考えられ、国の動向を注視 するとともに、事業化の可能性 の情報収集をしていきたい。

※コージェネレーション(cogeneration) …発電による排熱を利用して動力・温熱等を取り出し、エ ネルギー効率を高めるエネルギー供給システム




 
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