こうち県議会だよりのマーク 第45号 もくじ
  議長・副議長あいさつ   2月定例会トピックス   2月定例会本会議の質問から   2月定例会予算委員会の質問から   2月定例会常任委員会委員長報告要旨   常任委員会の動き(3月~5月)   2月定例会審議の結果   経済活性化・雇用対策特別委員会最終報告の要旨   傍聴席に手話通訳者を配置します   お知らせ   県議会の構成
 

2月定例会予算委員会の質問から

 
質問者
3月8日
桑名 龍吾委員
上田 周五委員
中根 佐知委員
大石  宗委員
黒岩 正好委員
ふぁーまー土居委員
中西  哲委員
3月9日
横山 浩一委員
米田  稔委員
井上 自由委員
浜田 英宏委員
植田 壮一郎委員
山本 広明委員
西森 潮三委員


 
  3月9日
 
森林整備公社の負債に対する県の責任を聞く!

横山委員写真


横山 浩一委員


(県政会)
   高知県森林整備公社の平 成20年度末の長期借入金 残高は、約280億円とな っている。今後の県の対応 と責任について聞く。

 林業振興・環境部長 国策 に端を発したものであり、 他府県とともに国に支援 策を求めるなど、継続して 対応する。さらに、昨年11月 設置した経営検討委員 会で平成22年度末をめど に改革プランを作成しても らうことにしている。

 知事 いかに県民負担を小 さくし、また、公社本来の機 能をどう考えるかが課題だ。 国策として推進してきたこ とであり、国においても対 応策を練ってもらわなくて はいけない。林業公社の経 営対策等に関する検討会 で積極的に発言し支援策 を引き出したが、引き続き 声を大にしていく。県とし ても経営検討委員会で改 革プランを策定し、重要課 題と受けとめ抜本的な経 営改革を進め、県民負担の 軽減を図りたい。
   四国8の字ネットワークの 窪川インターチェンジから 四万十市間の整備の取組 をどのように進めるか。

 土木部長 片坂バイパスは 国が実施中で、平成21年度 は工事用道路の設置、本線 の用地買収等をしていると 聞いている。佐賀-四万十 市間は、高規格道路の整備 の制度が見直し予定であり、 今後のことを明確に示せな い。引き続き国に早期の事 業化を要請していきたい。

 無医地区の状況とへき地 診療所の現状と課題を聞く。

 健康政策部長 無医地区は、 平成21年10月31日現在で 18市町村で45か所、また、へ き地診療所は、27か所、常 勤の医師は21名だ。無医地 区は、医療へのアクセスの確 保が課題だ。診療所のある 地域は、その維持が大事だ。




買物難民の解消に万全を尽くせ!

米田委員写真


米田 稔委員


(日本共産党と緑心会)
   生活物資や移動手段の確 保は、中山間地域のみなら ず都市部、市街地でも問題 となってきている。都市部 においても交通弱者の高 齢者を中心に問題が広が っているが、現状認識を聞く。

 知事 生活を支える移動 の手段の確保は極めて重要 な課題だ。高齢化先進県で あり、都市部でも生じてき ているこの問題に対し対応 していくことは重要だ。まず、 実態を早急に調べ、関係市 町村、公共交通事業者と対 応を検討したい。

 事業者、住民、自治体と協 力し、お買物バスや移動ス ーパー等の運行の維持、拡 充など移動手段の確保、買 物難民の解消に万全を尽 くすべきではないか。

 交通運輸政策担当理事  民間サイドの取組
  は、個々 の民間の事業者という部分 での努力には限界があると 思う。早急に実態調査を行 い、市町村、交通事業者など と新たな仕組みづくりを検 討したい。

 国民健康保険法第44条の一 部負担金減免について、高 知県ではわずか1件の活 用だ。極めて条件が厳しい ことに問題があるのでは と思うが、土佐市のモデル 事業の現状と今後の取組 を聞く。

 健康政策部長 現時点で 土佐市のモデル事業では、減 免申請はないと聞いている。 今回のモデル事業は、国から 基準を示されて実施してお り、各県の運用状況を国で 検証するので、それで運用 基準が固まってくると思って いる。県としては、国の運用 基準が示されれば、適切な 運用を市町村に周知してい きたい。





産業振興計画に対する知事の思いを聞く!

井上委員写真


井上 自由委員


(県民クラブ)
   知事の産業振興計画に対 する決意は評価するが、そ の産業振興計画に対する 思い、根っこは何か。

 知事 大きく言えば、地産 外商もなし得る県をつくっ ていきたい。そのときには、 まず地産でなければならな い。地域の人々が持つアイデ アとやる気を、具体的な事 業に高めていき、それが事業 になったときに、全国にも通 用するものに高め、県経済 の体質強化を図っていきた いという思いで努力を続け ている。

 産業振興計画に対する県 民の関心が、今の時点では 銀座のアンテナショップば かりに向いている状況に 対して、どう見ているか。

 知事 アンテナショップは、 関心は高いが、産業振興計 画の戦略の一つにすぎない。
  産業振興計画の取組をもっ と県民にわかってもらうこ とが重要だ。広報も進め、 産業振興計画という言葉 は知られてきたが、その中 身についてとなるとまだま だだ。今回の産業振興計画 の改定で、ステップアップ事業 をはじめ、多くの方が参加 しやすいような事業を入れ ようとしており、そういうこ とも通じ、多くの方に我が 事と感じてもらえるように したい。

 地産外商公社の機能と銀 座アンテナショップのかか わりをこれからどう持って いくのか。

 知事 地産外商公社は、戦 略のメーンエンジンとして、地 産外商を進めるために、さ まざまな機会をつくり出し ていくことや地産外商の取 組を通じ、一つでも多くの成 約を取りつけることが任務 だ。アンテナショップは、首都 圏での地産外商公社の地産 外商活動の戦略拠点となる。




奈半利川の濁水問題について聞く!

浜田委員写真


浜田 英宏委員


(自由民主党)
   南海大地震の向こう30年 間の発生確率も60%以上 に上がってきている。奈半 利川流域の3ダムについて、 耐震補強の必要はないか。

 土木部長 奈半利川流域 のダムは、震度法により設 計されており、ダムの安全性 は、平成7年に発生した震 度7の兵庫県南部地震後 に国が検証を行った結果、 十分な耐震性が確認され ている。最上流の魚梁瀬ダム では、電源開発株式会社が 独自にマグニチュード8.6規模 の東海・東南海・南海地震が 同時発生した条件で、地震 時の強度解析を行った結果、 十分な耐震性があったと聞 いている。

 奈半利川の濁水対策に支 流の小川川から平鍋ダム 直下への清水バイパス整備 案を提案してきた。平成22年 度における検討課題と されているが、どんな事案 を検討していくのか。
   土木部長 清水バイパスに もいろいろ種類があり、どの 場所で何が適当か、よいもの を造るために、方法、施設の 規模、費用や効果などにつ いて、先進地の事例も含め、 調査検討を行う予定だ。

 奈半利川の濁水問題に対 峙する知事の決意を聞く。

 知事 奈半利川の濁水問 題を何とかしたいという思 いだ。具体的な対策を積み 重ね、いろいろな対策を組 み合わせて、この問題を解 決すべく努力を重ねていく。 今後とも積極的に取り組 むが、その際には地域住民、 行政関係者、発電事業者が 共通認識のもと、連携をさ せてもらうことが重要だ。 そのためにもまず県として しっかり汗をかいていくし、 知恵も絞っていく、そのよう に努力をしていきたい。




東洋町の防災行政無線工事の事故について聞く!

植田委員写真


植田 壮一郎委員


(県政会)
   県の防災行政無線工事が 原因で東洋町の防災行政 無線が不能になった問題は、 県下の防災危機管理全般 に関した重大な問題であ ると考えるが、知事はどの ように受けとめているか、 また、その対策を聞く。

 知事 今回のような事故は、 あってはならないことだ。東 洋町、町民の方に申し訳な く思っている。今後、防災行 政無線事業に関しては、チェ ック体制を強化したい。また、 今回の推移を再度検証し、 応急対策活動計画に反映 をし、今後の防災対策の中 にも生かしていきたい。

 平成23年度に県下のブロ ードバンド整備が完成す るが、問題は普及率の向上 である。その普及率向上対 策とブロードバンド整備 を生かした新たな県土づ くりへのビジョンの所見を 聞く。

 知事 全国が61.2%で、 県下は41.5%の見込みと その普及率はまだまだ低い 状況だと思う。

  他方、ブロー ドバンドを活用したサービス は、本県の弱みの克服に優 位性があり、積極的な活用 を呼びかけたい。ブロードバ ンドを生かしたビジョンは、 いろいろな活用方法が考え られる。ブロードバンド側か らどう整備するかについて、 一回考えてみたい。

 高知県版HACCPは、国 の認証と比べてその信頼 性はどうか。県は認証基準 の種目を増やすことが課 題である。その対策と室戸 の水産加工施設の認証の めどを聞く。

 健康政策部長 信頼性は、 県と国は同等にある。今後 は、産業振興推進部などと 連携し、県版HACCP※1の認 証取得の必要な施設、事業 をあらかじめ想定しながら、 新たな認証基準の策定に 取り組む。水産加工施設の 事業にあたる、 「そうざい・弁当製造業」に ついては、3月17日の認証 審査会に提案する予定だ。

※1 HACCP(ハサップ)=食品の衛生管理の方式




不登校対策について聞く!

山本委員写真


山本 広明委員


(自由民主党)
   不登校問題に取り組むス クールソーシャルワーカー の役割は、関係者間の調整 など重要な存在だが、時間 が足りないのが現状だ。ス クールソーシャルワーカー をどのように評価し、今後 どのように充実していく のか。

 教育長 スクールソーシャル ワーカーの方は、熱心に取り 組んでおり、必要性が高まっ ている。家庭への訪問などの 積極的な取組は、学校だけ では解決が困難なケースで 大変有効だ。平成22年度は、 4人増やし33人を配置し、 高知女子大学と連携し、専門 性のレベルアップの支援を していきたい。

 不登校予防対策として、小 学校6年生時に周辺校で 合同の宿泊体験学習を行 うことは、有効ではないか。 県内の宿泊体験学習がで きる4施設を有効活用し、 不登校対策の一環として 取組をしてはどうか。

   教育長 小学校段階で中 学校区での合同宿泊学習は、 非常に効果があると思う。 市町村教育委員会の中でこ の形も増えており、対応で きる施設の充実をしていき たい。

 外国人の四国への訪問は、 他のブロックに比べ極端に 少ないのが現状だ。外国人 観光客誘致は、四国全体を 売り出すことで効果が上 がると考える。4県連携の 取組を今後は拡充強化す べきと考えるがどうか。

 知事 四国という単位で四 国ツーリズム創造機構と協 調して進めていくことが重 要だ。機構の戦略の3つの柱 のうち一つが外国人観光客 誘致となっている。昨年4月 から機構に県職員を派遣し、 国際観光客誘致を担当さ せており、機構との連携を 深めて外国人観光客誘致 を強化していきたい。






知事の韓国観を聞く!

西森委員写真


西森 潮三委員


(自由民主党)
   日韓交流も最近は盛んに なり、これからの観光にお いても韓国との交流は大 事だ。知事の韓国観を聞く。

 知事 日韓関係は、歴史的 経緯にかんがみても、非常 に大事にすべきであり、大い に発展させていきたい。本県 は、田内千鶴子さんの縁に よってさまざまな交流が行 われている。将来へ向けて 大きな交流の輪を広げてい きたい。

 四国八十八カ所霊場と遍 路道の世界遺産登録に向 けての4県の取組と今後 のスケジュールを聞く。

 教育長 暫定リスト入り見 送りの大きな理由は、寺院 等の大半が文化財として保 護されていないことだ。今 年度は、一括で文化財として 指定を受けられる可能性 を探るための基礎的な調査 を4県共同で行った。来年 度は、この調査結
  果を文化 庁へ提出し、指定の可能性 の意見を聞き、その状況に より、今後の進め方を4県 で検討したい。

 遍路道を生かしたまち づくり構想の県と市町村の 状況について聞く。また、 遍路道の整備に関し、県と 市町村の取組を聞く。

 土木部長 四国霊場八十 八カ所と遍路文化により、 地域をつなぐプロジェクトを 推進することになり、四国 地方整備局を中心に、国の 関係機関、四国4県、市町 村などで調整会議が設置さ れた。それに関連し、四国 地方整備局から県と市町 村に対して構想の説明があ り、市町村の計画や構想の アンケート調査が行われた。 県も連絡調整会議に積極 的に参加し、市町村の支援 をしていきたい。遍路道の整 備に関しては、プロジェクトが 始まっている状況にあり、市 町村支援と同時に県も努 力したい。




 
前のページへ 表紙へもどる 次のページへ
 
くろしおくんの絵 編集/発行 高知県議会

このホームページに対するお問い合せは:
高知県議会事務局 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1-2-20
電話 政務調査課(088)823-9536
ファックス (088)872-8411 メール 210101@ken.pref.kochi.lg.jp
くじらくんの絵
※こうち県議会だよりは、県の総合・合同庁舎でもお渡ししております。
※点字版・録音版をご希望の方は高知県議会事務局政務調査課までご連絡ください。