こうち県議会だよりのマーク 第53号 もくじ
議長・副議長 挨拶   2月定例会トピックス   2月定例会本会議の質問から   2月定例会審議の結果   2月定例会予算委員会の質問から   2月定例会常任委員会委員長報告要旨   常任委員会の動き   特別委員会の動き   中国・安徽省訪問団が来高   お知らせ   県議会の構成
 

2月定例会予算委員会の質問から

 
 県の予算とその関連事項などについて総合的に審査をするため、毎年2月定 例会(2日間)と9月定例会(1日間)において予算委員会を設置しています。
 3月5日と6日に開かれた委員会では、13人の委員が一問一答形式で質問を行い ました。

質問者

第1日(3月5日)
森田 英二
岡本 和也
横山 浩一
黒岩 正好
大石 宗
ふぁーまー土居
西内 隆純
第2日(3月6日)
吉良 富彦
依光 晃一郎
西内 健
弘田 兼一
坂本 孝幸
浜田 英宏
 
  3月5日
 
地震の予知・前兆現象を減災に活用してはどうか!

森田議員写真


森田 英二議員


(自由民主党)
   静岡県は以前から地震予知 に取り組んでおり、もし予知 が機能すれば東海地震の死 者被害は4分の1になると 発表している。このような減 災効果を思うとき、静岡県 が取り組んでいる地震予知 や効果についてどのような 認識を持っているか。

 危機管理部長 様々な手法 で地震を直前に予知できれ ば防災・減災の上で大きな効 果があり、国や大学、静岡県 が取り組んでいる観測等は大 変意義のあることだ。

 本県で取り組める可能な限 りの範囲ででもいいから、前 兆現象の研究を今からでも 始めてもらいたい。本県の地 震予知と前兆現象の把握に ついて、観測体制の整備を今 後どのように進めるのか。大 いに意義があることだと考 えるがどうか。

 知事 第一には最新の科学 的知見を生か
  していくことが 重要だ。ただ、科学的に根拠 がはっきりしていなくても、科 学の限界である可能性も高い。 前兆現象を集めて一つの観測 網の体制の中に位置付けてお くことが重要だ。

 津波被災が確実視されてき た今はもう平時ではないと の認識に立って、高台への速 やかな移転を法的な緩和や 配慮を持って積極的に支援 を始めてもらいたいと思う。 危険地域の人の引っ越しを 被災前に済ませておくこと についての所見を聞く。

 知事 高台移転は、時間と莫 大な費用がかかることを考え たときに住民の合意形成がで きるのかという課題がある。 ただ、安全度は最も高いとい うのも確かだ。高台移転をし ていくことについて制度的、予 算的な仕組みづくりを国に 政策提言をしていきたい。




国道439号の整備促進について聞く!

岡本議員写真


岡本 和也議員


(日本共産党)
   南海大震災で幡多地域が被 災した場合、国道439号大 正ー中村間は、くしの歯作 戦の支援道路として重要な 位置付けになる。早期の整 備促進について考えを聞く。

 知事 くしの歯作戦の重要 な位置にある国道441号は 優先度が高く、現在重点的に 整備をしている。439号も 補完する位置として重要な 路線だが、他にも重要な路線 があるので、全体の中から優 先度を判断したい。

 日本一の林業県を目指して、 徹底して県内産材の利用に こだわること、木材利用の知 恵を出す、聞き出すこと、行 動を起こすことの三つの姿 勢で臨み、川下の需要を増や す対策に取り組む必要があ ると思うが、所見を聞く。

 知事 三つの姿勢の下で川下 対策に取り組んでいくという ことは非常に重要なことだ。
  地産地消の取組については高 知県産材利用推進方針に基 づき、公共的な施設で木造化、 木質化を進めてきた。外商活 動のためには距離のハンディを 乗り越えることが重要で、そ の観点から、大消費地に流通 拠点10か所を設置している。 地産地消、地産外商の取組を 大いに進めていきたい。

 愛知県で県産材の外商につ ながる展示会が開催され、協 同組合西部木材センターに 案内がきている。これらのよ うな取組に、積極的な支援 をするべきではないか。

 林業振興・環境部長 県外の 展示会への出展は県内業界が 連携して外商に取り組むため に設立した協議会が中心にな り取り組んでいるので、愛知 県の展示会も協議会の事業 として取り組むよう話もして おり、県も積極的に支援して いきたいと考えている。




知事の目指す四国広域連合について聞く!

横山議員写真


横山 浩一議員


(県政会)
   知事の目指す地方の実情に 合った四国広域連合の体制 とはどのような姿なのか。

 知事 四国経済産業局が行 っている業務は非常に地域性 があるものが多く、地域に合っ た支援を国から引き出せる 形にしていくには、業務を広 域連合に移管してもらうこと が重要になる。また、広域連 合のメリットとして、持ち寄り 事務を設けることができ、四 国4県で取り組むことにメリ ットがあるものを恒常的に4 県で取り組めるようにしたい。

 今年度行われた集落実態調 査で、見えてきた大きな課題 は何か。また、どのような取 組を講じるのか。

 知事 若い人材の不足による 様々な共同活動、伝統文化な どの維持が困難という状況や、 移動手段の確保が困難のため 基礎的な生活物資の確保に も支障が出てきている状況が 全県
  的に一層進んできている。 他方、非常に厳しい状況に対 して、まとまることによって立 ち向かっていこうという傾向が 見えており、集落活動センター のような取組が有効ではない かと感じている。

 環境省によって設立された「足 摺地域を活性化する研究会」 について、経過と今後の取組 を聞く。

 林業振興・環境部長 この研 究会は平成22年度に本県か ら足摺地区の施設改修の要 望をしたことを契機として、 本年度環境省が立ち上げ、足 摺地区の観光地としての在り 方を検討しているものだ。並 行して足摺宇和海国立公園 内の施設についても整備計画 の見直しが進められ、これらの 結果に基づいてバリアフリー化 にも配慮した足摺岬展望台 等の整備を国直轄で進める 予定と聞いている。




高齢者の肺炎球菌ワクチン接種について聞く!

黒岩議員写真


黒岩 正好議員


(公明党)
   高齢者の健康を守るための 肺炎球菌ワクチンについて、 県下の接種格差をなくし、 全県的に実施できるように ならないかと願うが、所見を 聞く。

 知事 国レベルの法整備を含 めた制度化が必要と考えてお り、今、国において高齢者の肺 炎球菌ワクチンを含む7ワク チンの定期接種化を視野に入 れた予防接種法改正案検討 作業が進められている。国に 対して早期に予防接種法上へ の位置付けを行い、必要な財 源の確保などができるように 強く政策提言を行っていきた い。あわせて県独自の支援に ついても検討しなければいけ ない。

 医療費適正化を図るための ジェネリック医薬品(後発医 薬品)利用促進について、そ の差額通知の状況や削減効 果を聞く。

 健康政策部長 差額通知は、 市町村国保で
  は平成22年8 月から実施しており、現時点 では26市町村が実施をしてい る。また、後期高齢者医療広 域連合も、平成24年2月から 差額通知を開始した。平成 22年度に16市町村が差額通 知を実施し、医療費の削減効 果は約3400万円だ。

 中高年求職者のミスマッチに ついて、この解消や取組の現 状を聞く。

 商工労働部長 中高年求職 者に対しては、ジョブセンター はりまやを設置し、求人のあ る企業での仕事体験、職業訓 練の紹介などに国と連携して 取り組んでいる。職業紹介に あわせて生活の維持、住宅の 確保に対する相談にも応じ、 また地域での就職面接会の実 施などの支援を行っている。 本年度1月末現在、訪れた方々 のうち160名を就職に導く ことができている状況だ。
 
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