2月定例会本会議の質問から |
|
3月3日 |
貧困家庭への学習・生活援助を! |
問 貧困家庭への学習・生活
援助には、恒常的な対策が必
要だ。 答 教育長 家庭の環境や経済 の状況で格差が生まれないよう、 すべての子供たちの学習機会を 確保していくという視点が必要 だ。現在県で重点的に進めてい る放課後対策は、経済的、養育 的な理由がある家庭であっても 利用できるようにすることが求 められている。今後、これらの 仕組みについて、市町村と十分 協議しながら検討を行う。 問 昨年十二月に知事が、低 空飛行訓練中止を米軍関係当 局に強く要請するよう外務省 に申し入れて以降、逆に訓練 が増加している事態をどう受 けとめているか。政府と米軍 関係当局に直ちに中止するよ う自ら直接働きかけること、 他の被害県と連携した組織の 立ち上げや抗議行動を求める。 答 知事 昨年十二月に東京事 務所を通じて文 |
書による中止要請を行ったが、その後も継続さ
れ、回数も増加するなど、大変
遺憾だ。本年一月には担当部長
を外務省へ出向かせ、実情を再
度説明させ、中止要請を行った
が、今後とも粘り強く、強く訴
えていく。 問 医療部門の雇用効果は他 産業より大きい。その視点で 医療・福祉部門を分析し、県 としての支援策、国への要請 等を講じるべきだ。 答 知事 産業振興計画でも、 中山間地域での福祉サービスの 創造等による雇用創出を盛り込 んでいる。策定中の県高齢者保 健福祉計画等では、介護保険施 設を九百二名分整備する目標を 設定予定で、達成すると七百人 程度の雇用効果が見込まれる。 一方、介護福祉分野では、高い 離職率や介護福祉士養成学校の 大幅な定員割れ等で人材確保に 大きな課題がある。医療・福祉 部門の人材確保は重要なので、 今後とも全力で取り組む。 |
産業振興計画にロハスの視点を! |
問 産業振興計画の実行、展
開に当たり、ロハス(健康と
持続可能な社会を志向するラ
イフスタイル)ビジネスの視
点は欠かせない。ロハス宣言
も含め、ロハスビジネスの検
討をする考えはないか聞く。 答 知事 計画には、ロハスの 考え方とも通じた幾つかの方向 性が盛り込まれている。ただ、 本県産業にとって、ロハス層は 大きなターゲットになろうが、 それ以外のターゲットもあるの で、県全体もしくは産業振興計 画全体でロハス宣言をというこ とになると、まだまだ県民の意 識の盛り上がりも必要ではない か。勉強を進めるとともに、ロ ハスが当てはめられる産業等に ついては、その紹介等をやって いきたい。 問 県立図書館を県勢発展の ための重要な情報提供システ ムとして、その活用の重要性 を見直し、機能が十二分に発 揮できるための箱物を検討す べきだ。今後の県立図書館の 整備のあり方を聞く。 |
答 知事 地域振興に役立つ情
報等の提供機関としての機能に
も重きを置きたい。現時点の候
補地は、追手前小学校の敷地と
城西公園の二カ所だ。整備に当
たっては、その機能を十二分に
発揮できることを第一に考え、
県勢発展のための重要な情報提
供システムとの位置づけにも重
きを置きながら、できるだけ速
やかに高知市と協議を進めてい
きたい。 問 地方裁量型の認定こども 園への支援に関し、現在の県 単独補助の考え方にとどまらず、 もっと踏み込んだ財政支援を 検討するつもりはないのか。 答 教育長 現時点では、地方 裁量型の認定こども園への国の 財政支援の詳細な内容が明らか にされていないので、判明した 後に、整合性のある県の財政措 置の考え方を整理していきたい。 |
県民との協働について聞く! |
問 県民は尾崎県政が掲げる
「対話と実行」のための同志
であり、県職員には現状の高
知県に対する危機感と気概を
持って県民を同志に変えてい
く意識を持ってもらいたい。
協働に対する認識を聞く。 答 総務部長 地域の課題やニ ーズの多様化の中で、全ての公 的サービスを行政だけで担うこ とは難しくなっており、民間に できるものは民間にとの意識も 高まっている。協働を進めるに は、職員一人一人が当事者とし て同じステージに立ち、県民と 対話しながら、課題等に共通の 認識を持ち、ともに解決方法を 考え、各々の適切な役割を分か ち合って実行することが大切だ。 問 地域アクションプランの 地域学的優位性を生かすため に今後どのような対応を考えているのか。 答 政策企画部長 プラン策定 の際には、地域のアイデアやニ ーズをきめ細かく反映し、県外 |
や県内の他の地域に対して優位
性を持つ取り組みも位置づける
ことができた。今後、県内各ブ
ロックに産業振興推進地域本部
を設け、地域支援企画員や外部
の専門家等から成る支援チーム
を組み、熟度を高め、ワンスト
ップで支援する。また、専門的
なアドバイザーを積極的に活用
し、地域の強みを磨き上げたい。 問 教育にシチズンリテラシー の考えを入れることで、未来を 担う子供たちの人づくりに大き な期待が持てると思うが、所見 を聞く。 答 教育長 シチズンリテラシ ーは、人づくりに大きな効果が 期待でき、民主主義、住民自治 の熟度を高めるが、シチズンシ ップ教育を学校で本格的に行う ことは、今の義務教育のカリキ ュラムでは限界がある。それぞ れの学校で学習活動の創意工夫 を図ることが必要だ。一方で、 保護者や地域住民にも一翼を担 っていただくことが必要だ。 |