こうち県議会だよりのマーク 第43号 もくじ
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9月定例会予算委員会の質問から

 
質問者
10月6日
樋口 秀洋議員
佐竹 紀夫議員
塚地 佐智議員
 
坂本 茂雄議員
西森 雅和議員
清藤 真司議員
 
沖本 年男議員
武石 利彦議員
黒岩 直良議員


 
  10月6日
 
横瀬川ダム事業の見直しを!

沖本議員写真


沖本 年男議員


(西風)
   中筋川の治水対策には、内水に対しての視点が 欠けており、中筋川ダム完成後、国道冠水は、件 数は2倍以上、時間は1.5倍にふえた。横瀬川ダ ム事業の見直しをせよ。

 知事 外水対策と内水対策のバランスをとって実 施していくことが非常に重要だ。中筋川の外水対策 には横瀬川ダム建設が最適だ。他方、内水対策とし て、河川内の樹木等の伐採、河道掘削、内水の排 除のためのポンプ設置が必要であり、本年度からポ ンプ車の配備、河道掘削を実施している。

 政権与党の画期的な地球温暖化対策を受け、高 知県に地球温暖化対策、エネルギー対策等の総 合的な戦略チームの設置が必要ではないか。 

 知事 新政権は、温室効果ガス排出量25%
  削減と いう思い切った施策を展開しようとしてい る。本県は、 自然資源を生かした形でのエネルギー政策の展開 を図ってきた。産業化の視点もにらんで総合戦略を 考えていきたい。

 森林組合の育成支援をどのように強化するのか。 また、公共事業における山林労働者の設計単価 について一般の土木作業員のような専門的な手 当を検討すべきだ。

 林業振興・環境部長 現在、経営者マネジメント研 修や中期経営ビジョンの作成支援等を3か年計画で 実施している。あわせて森林組合改革のために専 任の職員をこの10月から配置して、この取組を積極 的に支援している。造林事業の設計労務単価は、 平成19年度から建設事業の普通作業員の単価を 適用しているが、労働強度の高さに加え、優秀な労 働力確保の観点からも見直しを考える。




高速道路無料化に対する所見を聞く!

武石議員写真


武石 利彦議員


(自由民主党)
   高速道路無料化が本県にもたらす影響とその対 応について聞く。

 知事 観光振興や物流コストの低下等での期待は 持てるが、他方で(高速道路の料金収入に代わる) 財源をどうするか、公共交通がなくならないか、また、 温暖化対策との整合性等の課題がある。無料化に ついて、国土交通大臣は、総合的な交通体系に問 題が生じないよう慎重を期してやっていきたいと説 明しているので、県としてもそういう姿勢を求めていく。

 高速道路が無料化された場合の県の東西に延び る高速道路建設への影響を聞く。

 土木部長 仮に無料化に伴う予算を国の道路整 備費から回すことになった場合は、直轄道路事業の 予算が大幅に減少することも予想さ
  れ、主に国によ って進められている「四国8の字ネットワーク」の整 備が大きくおくれることが懸念される。

 中国を市場としてどのようにとらえて、上海事務 所をどのように活用しようとするのか。また、地 産外商戦略が成功したと言えるためには、どうな れば成功したと言えるのか。成功のイメージを 聞く。

 知事 中国を今後ともいいお得意様にしていくこと が重要だ。成功のイメージとして本県が特に期待す るのは、1次産業の関連物品だ。本県の産品が高級 な定番商品としてスーパーの棚に並んでいく、レスト ランで当たり前の定番の素材として使われるように なっていく。こういうことのパイプがふえていくように なることを、まず目指していきたい。




地域主権と国庫補助金の一括交付金化について聞く!

黒岩議員写真


黒岩 直良議員


(県政会)
   現政権は、地域主権国家への転換を図るとし、国庫 補助金を一括交付金化する方針だが、どう考えるか。

 知事 人口減少と高齢化の進行スピードの違いで 地域に多様性が出た今は、いかに分権を図っていく かが非常に重要だ。(法制化を)期待している「国と 地方の協議の場」を通じて、地方の実情を踏まえた 政策の実現を目指したい。一括交付金化は、地方 の実情に合わせて使えるようになること自体は歓迎だ。 ただ、インフラ、経済力等の地域間格差、地理的条 件の違いを反映した配分にすべきだ。

 園芸のメリット等を見きわめるため、高速道路の無 料化の社会実験を実施するよう国に要請すべきだ。

 土木部長 公共交通への影響や無料化に伴う財 源問題の枠組みが定まっていないので、
  現時点では、 来年度からの社会実験の実施の要請は、少し早い と考えている。

 知事 社会実験に取り組むべきではないということ ではないが、どういうやり方をするかということについ て、慎重に考えてもらいたい。

 まとまりのある産地づくり事業は、県を挙げて取 り組む必要がある。知事に現場に行ってもらい、 また、生産者大会等の事業を立ち上げ、食える農 業を高知県で構築していくという意気込みとリー ダーシップをとってもらいたい。

 知事 この事業は、産業振興計画の農業分野の成 長戦略の生産面で大きな柱の1つだ。しっかり進め ていく。私も現地に行き、進ちょく状況を勉強し、また、 生産者大会等の場で、この施策の意義、そして成果 が上がってきていること、多くの方に参加、協力いた だきたいと訴えていきたい。




 
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